WHO読んでみる_展示終了
2014-11-21(Fri)
「WHO読んでみる」終了しました。
「読む」ことを通じて、いかに作品が持つ
様々な面を見せることができるか
そして、作品とテキストがどう同居できるのか
可能性を探る展示となりました。
PEOPLE BOOKSTOREでは
佐藤雅晴さんの作品と共に
WHOの視点で作品の魅力を探るテキスト、
および、いくつかの本や雑誌から抜粋した
テキストを展示しました。
「尾行」「跡」「蝉の抜け殻」
「パロディ」「三十三間堂」といった、
作品が内包しているように思える事柄や、
作品とつながりがあるように感じるワードを提示することで、
現代美術作品が持つ「つながるおもしさ」を強調できたら、
そして、PEOPLE BOOKSTOREに所狭しと並ぶ、
興味深く、独特の物語を持つ、セレクトされた本と
うっすらとしたつながりを作ることができたらと考えました。
そして、お隣の千年一日珈琲焙煎所では、
海老原靖さんと大垣美穂子さんの作品を
昨年発行したアートブック大垣美穂子号と
海老原さんのインタビュー記事を掲載した
キャプションのようなものと共に展示しました。
作家が作品について語る言葉はもちろん、
「交響曲の楽譜にも死や消滅を感じる」
「今でも、骨の部分はキャンディキャンディ」
「建物ができていく様子が好き」
「次元の違う世界が入り乱れてぐちゃぐちゃになった映画が好き」
といった、彼らの趣味趣向や自身について語る言葉は、
作品を楽しむ上で大きな手がかりとなります。
珈琲片手にじっくりと読みながら、
作品の中に見え隠れする
作家自身の趣向や執着心といったパーソナル部分や、
彼らの意図や狙いなどを
見てとることができたらと考えました。
アートブックやフリーペーパーを発行してきましたWHOが
展示を企画するという初めての試みとなりました本展示。
たくさんの課題が見つかり、
改めてWHOのあり方や方向性を考える契機ともなり
色々なことを感じることができました。
ご協力頂きました皆さん、そしてご来場頂きました皆さん
本当にどうもありがとうございました。