Design:9 Holes
2013-4-6(Sat)
9つのアニメーション映像により構成される
ナイン・ホール 佐藤雅晴展の
ポスター、チラシ、のぼりのデザインをしました。
2013年2月15日〜3月7日
川崎市市民ミュージアム 映像ホール
また、展示期間中に
展示場所で配布されるフリーペーパー
アートペーパーWHOを発行しました。
9つのアニメーション映像により構成される
ナイン・ホール 佐藤雅晴展の
ポスター、チラシ、のぼりのデザインをしました。
2013年2月15日〜3月7日
川崎市市民ミュージアム 映像ホール
また、展示期間中に
展示場所で配布されるフリーペーパー
アートペーパーWHOを発行しました。
WHO取材記 大垣美穂子 VOL.05
次号のWHOで特集するのは、大垣美穂子さん。
即身仏に興味を持つ大垣さんが今回対談相手に選んだのは、
即身仏の研究者であり、民俗学者・写真家の内藤正敏さん。
内藤さんは、学生時代には化学を学び
化学反応を取り入れた写真作品を制作していたとのこと。
そして25歳の時に即身仏と出会い
以来、東北地方の民間信仰や民俗にどっぷりとはまって、
民俗学者、写真家として、数々の書籍、写真集を刊行してきました。
こちらは、死者の霊を呼ぶ口寄せ巫女を撮った「婆バクハツ!」より。
内藤さんの被写体は、目の前の人物から風景まで拡大してゆき、
光が届くかどうか分からない闇にむけてフラッシュを焚き、
浮かび上がるものをとらえ続けてきました。
「日本文化は3つぐらいの目ん玉を
持ってないと解読できないです。」と内藤さん。
そして、大垣さんの作品には、
全然違う話を想像力でつないでいく面白さ、
その重層性を解読する面白さがあると。
無数のビーズで覆われた宮型霊柩車「before the beginning -after the end#2-」に対して、
世界が映りこんだミクロコスモスが集まって、
まるで、華厳経の世界のように、
「生」と「死」のマクロコスモスを形成していると内藤さん。
地球生命35億年、宇宙、修験道、即身仏といった
独特の世界観とリンクさせながら、大垣さんの作品を解読していきます。
今回の対談で印象的だったのは、
「生からは死は視えないが、死からは生の本質がよく視えるんですよね。」
という内藤さんの言葉。
誰もが経験したことのない死の世界は、
どういうものなのか検討もつかない
私たちにとっては、まっくらな闇のような世界。
即身仏には、死へと境界をまたいでいった想像を絶する時間を
集積させたような圧倒的な存在感があります。
大垣さんは、即身仏に憧れながらも、
即身仏の強さを目指しているわけではない。
「作品を通じて、作品を見る人と同じ生の側から、
生と死を描いて行きたい」と。
死という闇の世界を生の側から凝視し続け、
生の本質を具現化しようと試みる二人の
知識と好奇心あふれる対談です。
杉原洲志 Shuji Sugihara
1976年生神奈川生まれ。
WHO編集長/アートディレクター
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