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海老原靖「Ladies & Gentlemen」

カテゴリ:

2011-1-25(Tue)

Ladies & Gentlemen

シャトー小金井

2011.1.22-1.30

海老原さんの
グループ展に行きました。

階段を登ると出迎えられるのが
お尻の絵。

110125_01.jpg

更に階段を登ると。
そこには、たくさんの男たちが。

110125_02.jpg

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中央には、パーティースプレーを
吹き付けられた
パーティーモンスターと題された小さな男。
パーティーモンスターと名付けられたものの
素顔は見せず
人が集まれば姿は見えなくなってしまい、
蹴飛ばされそうな小さな男。

110125_04.jpg

首の長い男。
この微妙なバランスが、
奇形な作用を生み引きつけられます。

110125_05.jpg

バナナの前にいて、
こちらを見つめる男。
何か言いたげ。

110125_06.jpg

愛というより性欲で成り立つ
3人の男性のアクロバチックな関係。
技を決めるがのごとくの
絶妙のバランスを披露している。

110125_07.jpg

左右対称の二人。
この二人の関係性は分からない。
この後の行動でどちらが受けてに回るのか、
受けては存在するのか。
そういう意味での二人の関係も、
双子のようにも、恋人同士にも見える二人の関係性も。
中に浮いたような、
着地できないような世界観がある。

ふと写真家・鷹野隆大さんの
「男の乗り方」のコンセプト文を思い出した。
(以下抜粋)

110125_08.jpg

「十年来乗ってきたママチャリをスポーツタイプに乗り換えた。
ぴかぴかのイタリア製高級車だ。
自転車は普段から下駄代わりによく乗る。
ぼくにはもっとも馴れた乗り物だ。
いつもの気安さで近所を走っていた、その時だった。
狭い歩道で向かいを歩く人の背後から急に自転車が飛び出してきた。
とっさにブレーキをかけようとしたが、
握った指は空を切り、ぼくはそのまま電柱に突っ込んだ。
いままでと形状が違うため、
体が記憶している位置にブレーキがなかったのだ。
以来、新しい自転車は普段履きの下駄からよそ行きの革靴になった。
見栄えはいいが、乗るときは緊張を強いられる。
今回はすべて男の写真で構成する。
自分も男だし、馴れたつもりになっていたが、
まだまだ撮り方が足りないことに、ふと気が付いた。」

完璧なまでのバランスをとる
性欲でつながる三人。
首が少し長い男。
バナナの前で何か言いたげな男。
親密な行為に及ぶ関係性が分からない二人。
人が集まれば見えなくなる
顔を隠した小さなパーティーモンスター。

様々な角度で、
見る者のバランス感覚を
微妙に狂わせる
世界が広がっていました。

110125_09.jpg

そして、その向こうでは
海老原さんが白ブリーフ姿で暗がりの中で1人
ある意味すごく安定したダンスを踊ってみせていました。


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杉原洲志 Shuji Sugihara
1976年生神奈川生まれ。
WHO編集長/アートディレクター

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