BITE VOL.10 control
2011-4-6(Wed)
ゲイの存在を様々な角度から
探るビジュアルブック「BITE」が
只今構想段階。
束になったお線香に火を付けた。
なかなか付かなかったけど、
一旦付くと大きな炎となり
いくら振ってもなかなか消えなかった。
ようやく炎が消えて
煙が上がった時には、
すでにもうお線香の三分の一近くが
灰と化していた。
久しぶりの線香にてんやわんやしていると
こんなにも長い間
お墓参りに行ってなかったのかと
少々申し訳ない気分になると同時に、
炎をコントロールすることの
難しさを久しぶりに感じた。
ボタン一つで、炎が付いて、
スイッチ一つで、電気が付く。
何ともたやすく色々なことを
コントロールできる環境に自分がいることに気付く。
そしてコントロールしていると思っていたものは、
いとも簡単にコントロールできないものに
変わってしまうのだ。
それは恐ろしくもあり、現実でもある。
巨匠黒澤明監督の映画には、
雲という壮大な背景が幾度も登場する。
雲さえも完璧にコントロールしているかに見えるけど
その裏には何週間も雲を待ち続けるという、
誰にも全くもってコントロールできない状況が存在している。
手足が伸び、毛が濃くなり、ひげが生え、
自分の意思とは関係なく
体が成長していく青年期。
コントロールできない体の変化には、
あやうさと残酷さの
入り交じったような独自の輝きがある。
生まれ持つ性別も同様に
コントロールできるものではない。
だからこそ
人が意図しない様々な可能性と
多様性を秘めているのだ。
BITEでは、ビジュアル提供者を募集しております。
興味がある方はお問い合わせより、メールで一度ご連絡ください。
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