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BITE VOL.12 view

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2011-5-20(Fri)

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ゲイの存在を様々な角度から
探るビジュアルブック「BITE」が
只今構想段階。

とっても自己中心的で、頑固で、
自意識過剰なMr.ビーン。

ホテルでは、フロントで並んだ隣の客よりも
一刻も早くチェックインしたいし、
一刻も早く部屋に着きたい。
なんとも負けず嫌い。

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クリスマスには、
自分宛にたくさんのカードを送り
いつもは寝起きが相当悪いのに
ベッドから飛び起き
いきなりテンションマックスで小躍り。
自分で靴下につめたプレゼントにびっくりする姿は
なんとも愛くるしい。

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「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」では
くじ引きで見事一等賞を当て
バカンス&ビデオカメラをゲットする。

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その映画の冒頭に、
出発を待つ駅のホームで、
ビーンが誇らしげに賞品のビデオカメラで
その辺を適当に撮影するシーンがある。

すると、いきなりの手ぶれ映像に切り替わる。
そう、まさかのビーン目線。
柱の時計やら何やら全くストーリー上では意味のない、
説明的ではない、ひと味違う時間が流れる。
ビーンの思考をかいま見たような、
一気に距離が縮まったような気分でした。

映像は、見るものの視点を
自由自在に操ることができる。
アングルを変えたり、
見せたい所をアップして見せたり、引いて見せたり、
ある人物の視点に変えて見せたり。
あらゆる視点をパッパと切り替えながら、
一つの流れを作っていく。

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恐怖と笑いの両方を
世に送り出す漫画家楳図かずお。
「追われる者と追う者の関係のように
視点を映せばそれは恐怖にも笑いにもなる。
追われる側は怖いと思うけど、
追いかける方には切迫した理由で
追いかけてない限り、すごく楽しいんじゃないかな。
だから逃げている人を見て
すべったりころんだりする様を笑うことができる。」
(「恐怖と笑い」より)

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確かに、少年の心と中年男性の姿を持つ
Mr.ビーンも視点が変われば挙動不審な中年男。
実際に、「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」では
行方不明の少年とビーンの姿が映った
防犯カメラの映像が有力な証拠となり
誘拐犯として警察から追われるハメに。
防犯カメラという
ビーンに対する愛の全くない
機械的な視点になると
間違われてもしょうがない?

「同性愛者にとって暮らしやすい社会は、
異性愛者にとっても暮らしやすい社会。」
という言葉を聞いたことがある。
一つの視点に縛られない社会は確かにそうに違いない。

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BITEでは、ビジュアル提供者を募集しております。

興味がある方はお問い合わせより、メールで一度ご連絡ください。


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杉原洲志 Shuji Sugihara
1976年生神奈川生まれ。
WHO編集長/アートディレクター

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