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BITE VOL.16 loop

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2011-7-12(Tue)

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何かと何かの間にあるものを
探るビジュアルブック「BITE」が
只今構想段階。

ケータイを壊してしまった。
ちょっときつめに机に置いただけなのに。
最近のケータイは壊れやすい?
握っていたペンから始まって、
近くのメモ帳、そしてケータイ。
ここ最近は、モノに当たるなんてことはしていなかったのに、
一旦始まってしまうと
もっと派手に音がでるモノを
もっと取り返しがつかなさそうなモノを
って感じでなかなか止めることができない。

パパからもらったクラリネットのあの曲も
もしかしたら、そういう曲なのかもしれない。
音が出ないからクラリネットにあたる
するともっと出ない音が出てくる
そうするとまたクラリネットにあたり、、、、
こんなループに陥ってしまった少年のなんとも切ない曲だったりして。
最終的には、もうなんの音も出ないクラリネットを手にして、
絶望するとともにそのループから解放されてホッとしているのかも。

土屋貴哉さん(WHOvol.02)のこの作品はまさに思考のループ。
1万円分の領収書を買った時にもらった領収書が
買った領収書の上に乗っている。
めぐってめぐってどこにもたどり着かない不思議な感覚。

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海老原靖さん(WHOvol.01)の
この作品には不毛というものにもパワーと可能性があるという
コンセプトがあるらしい。

確かに、性欲というものは、永遠に続くループのよう。
男女の場合は、子どもというある種のゴールのようなものがあるかもしれないけど、
同性愛の場合は、ゴールなき本物のループ。
同性愛の性欲ループには一体どんなパワーと可能性があるのだろうか。

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アニメ「サザエさん」では、
いつも通りの磯野家の日常が、40年以上もループし続けている。
日曜日の六時半スタートという
休日が終わりいつもの平日が始まる一歩手前のような時間帯もいい。
自分の置かれている
日常生活のループ感を意識せざるおえない時間帯と妙にシンクロする部分がある。
だからか、サザエさんを見ていると、
あぁ、これからもう一周始まるだという感じで、
切なさと安堵感が入り交じったような独特な気持ちになる。
そういえば、性欲が満たされた直後も同じような感覚に陥るような気がする。

独特の感情に陥ったり、ふと冷静になる瞬間だったり
未だに意味不明の歌詞パキャマラド パオポオだったり。
今のループと次のループの間には
ガッタンって、
次の一周が始まるのを感じることができる
切れ目というか段差のようなものがあるのかもしれない。

同性愛の性欲のループに果たしてどんな
可能性があるのかはまだ分からないけど、
どんな大きな段差でも乗り越えるパワーは
確実に存在しているのは分かる。

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BITEでは、ビジュアル提供者を募集しております。

興味がある方はお問い合わせより、メールで一度ご連絡ください。


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杉原洲志 Shuji Sugihara
1976年生神奈川生まれ。
WHO編集長/アートディレクター

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