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WHO取材記 大垣美穂子 VOL.03

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2012-6-7(Thu)

WHO取材記 大垣美穂子 VOL.03

次号のWHOで特集するのは、大垣美穂子さん。

今回の取材は、撮影がメイン。

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このミルキーウェイシリーズは本当に強いと改めて感じた。
前に美穂子さんが、突き上げる拳一つで空間を支配することができる
ライブ中のミュージシャンがすごくうらやましいと言っていたが、
この作品にも、空間を支配する力がすごくあると思う。

話は変わるが、美穂子さんが時折する高笑いも
相当な支配力を持っていると思う。
前に花見をした時に、
美穂子さんの高笑いを聞いた一人が「やめて〜桜が散る〜」と。
その波動によって、満開の桜が散りかねないと思ったのだ。

桜吹雪をバックにより一層高い高笑いをするかもしれないが、
笑えば笑うほど散っていく桜を多少困惑そうに見つめながら
それでも高笑いをする美穂子さんのイメージが
完全に頭の中でできあがり、しばらく頭から離れなかった。

人のちょっとした失敗がやけに目立ったり、
コップを持つ手が震えて水が全部なくなってしまう、
とんねるずのコントがやけにおもしろかったり。
意図しないことをやってしまっている様って、
おかしさと、滑稽さと、切なさと、痛々しさと、色々混ざって、
もう目を離すことができない強さを持っている。

一体感と高揚感をもって、空間を支配するライブやコンサートよりも
複雑に、深く、空間を支配している感じがする。
そして、彼女の作品にも、そんな要素が混じっているように感じる。

ミルキーウェイシリーズの光を放つ人々は、光りたい人々ではない気がする。
自分をモデルに作ったというシリーズの第一作目は、
光っている自分に対してどこか戸惑っている印象を受ける。
何が起きてるの?もう私死んじゃうの?という感じで。
おばあちゃんに関しては、
光っていることに気付いてなさそうだし、
おじいちゃんは、最後のエネルギーを使われていてるといった感じで苦しそうだ。
ここまで光るエネルギーがあるんだったら
もう少し生きたいぐらい思っていそう。
皆、意図していないのに、あんなにも光り輝いてしまっているという印象を受ける。
そこには、死に対する美穂子さんの理想と願望が形となった
彼女のエゴイスト的な部分も感じる。

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圧倒的な強さの隙間から仄かに見える
美穂子さんのエゴイスティックな部分や
光る人々の切なさや痛々しさが
この作品をより魅力的なものにし
より深く空間を支配していると感じる。

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杉原洲志 Shuji Sugihara
1976年生神奈川生まれ。
WHO編集長/アートディレクター

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