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2013-11-2(Sat)

この夏、一ヶ月程姉家族と過ごすことになった。
姉には、6才、8才、14才になる3人の子どもがいる。
幼い子どもとあんなに長い間過ごしたのは初めての経験だった。

あまりに単純で純粋な考え方を目の当たりにして
全く別の生き物と接しているような気分になったり、
何の躊躇もなく楽しい方へと転がっていく姿にハラハラしたり、
その強引さに苦笑したり、笑ったり、怒ったり
本当に忙しい一ヶ月となった。

印象的だったのは、
彼らが、たやすく色々飛び越えてしまうということ。
その辺に落ちている石は月の石へ、
椅子をひっくりかえせば飛行機へ
魔法をかけたように
一瞬にして何か別のモノへと変えてしまう。
そしてこちらも
手を引かれて強引にどこかにつれていかれるように、
その魔法にかかってしまう。

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こちらは5年程前森美術館で見た
アネット・メサジェの「カジノ」。
ここでも、「色々飛び越えて何かにつなげる魔法」に
かけられたことを覚えている。

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奥の部屋から送り込まれる空気によって、
床一面に広げられた赤い布が、
ダイナミックに膨らんだり、しぼんだり、波打ってゆく。
その様をしばらく見ていると、
その大きな装置が
遠くの何かとつながっているように思えてきた。
自分が知っているもの、考えたり感じているものが、
ただの一部でしかなく、その先がある事実を知ったような、
新しい場所に案内されたような、そんな安堵と興奮を覚えた。

小さい頃ひんやりとしたタオルケットの肌触りが好きで、
自分の体温で徐々にそのひんやり感が失われていくと、
ひんやりとした部分を求め手足を移動させていくなんてことをやっていたが、
まさにそこに真新しいタオルケットが一枚丸ごと投げ込まれたような、
いやいや、ひんやりとした真新しいタオルケットが
うず高く積まれている場所に案内されたような気分だった。

そういえば、甥っ子も
タオルケットの肌触りが好きらしい。
だよねぇ。その気持ち分かる分かると思った。
次会う時には、何にそうそうと同調し
何に苦笑して、何にびっくりさせられるのか楽しみだ。


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杉原洲志 Shuji Sugihara
1976年生神奈川生まれ。
WHO編集長/アートディレクター

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